子どものいるご家庭・幼稚園・保育園向け!備蓄用お菓子

お子様のいるご家庭や小さな子どもたちを預かる幼稚園・保育園では、災害対策として様々な備えをしているのではないでしょうか。その中でも、意外と見落としがちなのが、子どもたちが安心安全に避難生活を送るための備えです。

熊本市男女共同参画センターはあもにい が熊本地震を経験した育児中の女性を対象に実施したアンケートでは、「避難所での生活で不安・不便に感じたことは何ですか?」という質問に対して「子どもが夜泣きする等で迷惑をかけることへの心配」と回答した人が全体の31.9%、そして「子どもが過ごす(遊ぶ・勉強する等の)場所がない」と回答した人が全体の29.8%でした。このアンケート結果から分かることは、子どもたちが避難先で少しでも快適に過ごせる環境を作ることが大切という事です。

 今回は、お子様のいるご家庭、幼稚園、保育園向けに事前にできる備えの一つとして災害時に役立つ備蓄品の中から、おすすめの子ども用お菓子をご紹介します。

目次

お子様のいるご家庭・幼稚園・保育園におすすめの備蓄用お菓子

まず初めに、備蓄用のお菓子を用意するにあたってチェックすると良いポイントをお伝えします。

賞味期限の長いお菓子を選ぶ

もしもの時に食べることができる状態でなければ備蓄している意味がありません。備蓄用のお菓子を準備する際は、頻繁な買い替えが不要な賞味期限の長い食べ物をチェックしましょう。

保管・持ち運びのしやすいものを選ぶ

例えば、長期保存する場合は、缶詰のお菓子を選ぶとお菓子が割れたりといったことを防げます。逆に持ち運びのことを考えるのであれば袋に入った幅を取らないようなお菓子を準備すると良いでしょう。

カロリーが高めの甘いものを選ぶ

災害時、これらの備蓄品は体のエネルギー源となります。少しの量でも栄養を補給できるよう、カロリーは高めのものを選びましょう。

これらの3つのポイントを踏まえて、おすすめの備蓄用お菓子をご紹介します。

缶入りビスケット

缶入りのビスケットは備蓄品の基本として広く世間に認知されているのではないでしょうか?

ビスケットは食べ慣れたお菓子であり、缶入りであることで保存に適しています。特に蓋ができるタイプだと、開封後も繰り返し食べることができるので、おすすめです。

例えば、ビスコの保存缶は、5枚ずつの個包装にされているなど必要な分だけ食べることが可能です。

フルーツキャンディー

キャンディーは小さく、保管に場所を取らないので、防災バッグなどの隙間に詰め込むことができます。キャンディーは炭水化物とカロリーが多く含まれており、疲労の回復などに効果的です。また水なしで食べることができるという点でも災害時に有効でしょう。

備蓄用の保存食として発売されているキャンディーはブドウ糖やクエン酸といった疲労回復の役割を持つ栄養を多く含んでいるものがほとんどですので、そのような製品を意識的に選んでいただくのも良いでしょう。

ようかん

水が無くても食べることができる事がポイントのようかん。糖度が高いため、1つでもカロリー補給ができます。ようかんは必要なカロリーを手軽に摂取出来る事から、スポーツの補給食としても活用されています。

お煎餅

お煎餅も通常の袋パッケージのものだけではなく保存缶の形で数多く発売されています。お煎餅の利点としては卵や乳製品を使用していないため、アレルギーをお持ちのお子様がいる場合の備蓄用お菓子として有効でしょう。また食べ慣れたお煎餅の味はお子様から高齢者の方に至るまで、皆さまの非常時の間食として食べることができます。

防災備蓄品のローリングストックをしよう!

上記で紹介したような備蓄用お菓子は、保存食として防災バッグに入れておく方が多いでしょう。しかし、それに加えて「ローリングストック」という考え方を持っておくと、ワンランク上の備えを実現することができます。

ローリングストックとは

ローリングストックという言葉を聞いたことはありますか?

大規模災害の頻発している近年注目されている考え方で、食品の備蓄を“非日常”のものとして考えるのではなく、日常の中で、普段から少し多めに食材(加工品)を買っておく、そしてそれらを使ったら新しく買い足すことで、常に一定の量の食材を家に備蓄し、もしもの時に備えておく方法が「ローリングストック」です。

日常生活で食料を消費しながら常に新しい食品を備蓄することは、備蓄品の鮮度を保つ事にもなり、備蓄していたは良いものの消費期限が切れていて食べることができなかったといった事態を防ぐことができます。

ローリングストックのポイント

  • 必ず古いものから使う
  • 使った分は補充する

古いものから使うのは、備蓄する食料が古くならないように消費する順番は古いものからを意識する必要があるからです。またローリングストックする食品はいつ消費しなければいけないという目安はありませんので、いつどのタイミングで食べても問題ありません。しかし、消費した食品はすぐに買い足すことが重要です。災害は我々のタイミングを待ってはくれません。気の緩んだ頃に大きな地震が起きることもあります。その為、消費する際は、補充できるタイミングを考えると良いでしょう。

備蓄品はできれば1週間分、最低でもご家庭の人数や園児の数×3日分は備えが必要です。ローリングストックは普段の買い物の範囲で出来る備えなので、今日から初めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

今回はお子様のいるご家庭、そして子どもたちの命を預かる幼稚園・保育園向けに備蓄用のお菓子をご紹介しました。災害時の慣れない環境では、いつもとは違うことがほとんどです。事前に準備することができる備蓄品だけでも、食べ慣れたものをご用意するのはいかがでしょうか?

また今回ご紹介した「ローリングストック」を取り入れれば、大きなご負担はなく、日常生活から災害時に備えることができます。

身の回りの出来る所から少しずつ災害対策をしていくことで、もしもの時に大切な子どもたちの命を守りましょう。

この記事を書いた人

学生時代はキッズフォトスタジオにてアルバイト。
そして、だいすきな子どもたちの笑顔を守りたい!という思いで、園の防災を支えるニシハタシステムへ入社しました。
数多くの園長先生とお話しする中でお伺いした園業界ならではの課題や悩みを、少しずつ解決していけるよう発信していきます

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