園職員向け!災害時の停電に備えよう!

保育園で働く職員の皆さんにとって、災害時の停電は重要な課題です。
停電が発生すると、保育活動や子供たちの安全に影響を及ぼす可能性があります。

本記事では、停電に備えて必要な知識と対策についてご紹介します。
読み終えた際には、安心して保育活動が行えるよう、ぜひ停電に備える準備を整えてみてください。

目次

停電が発生する災害の種類とは?

まずは、停電が発生する災害の種類について理解しましょう。

自然災害としては、地震や台風、豪雨などが挙げられます。これらの災害では、電柱や送電線が倒壊し、停電が発生することがあります。また、人為的な災害としては、火災や事故などがあります。これらの場合も、電気供給が途絶える可能性があります。

停電が発生した、過去の災害事例

日本では、過去にいくつかの大規模な停電が発生しました。

以下にいくつかの代表的な事例を挙げます。

東日本大震災(2011年)

東日本大震災は、2011年3月11日に発生したマグニチュード9.0の巨大地震でした。

この地震により、東北地方を中心に広範囲で停電が発生しました。被害地域では、電力供給施設や送電線が損壊し、長期間にわたって電気が供給されませんでした。停電により、交通機関や通信網の麻痺、ライフラインの寸断、給水・給食の問題などが生じ、被災地の生活に大きな影響を与えました。

東京電力福島第一原子力発電所事故(2011年)

東日本大震災の直後、福島第一原子力発電所での事故により、広範囲な停電が発生しました。原子力発電所の冷却装置や送電線が被災し、電力供給が途絶えたため、福島県および周辺地域では長期間にわたって停電が続きました。停電に伴う避難やライフラインの寸断、経済的な影響などが深刻な問題となりました。

北海道胆振東部地震(2018年)

2018年9月6日に北海道を襲ったマグニチュード6.7の地震では、胆振東部地域で広範囲な停電が発生しました。この地震により、北海道電力の主要な発電所である苫小牧・千歳火力発電所が停止し、電力供給が途絶えました。停電により、交通機関や通信網の麻痺、給水・給食の問題、生活の不便さなどが生じました。

これらの停電事例では、生活環境や社会インフラへの影響が大きく、交通麻痺や給水・給食の問題、情報伝達の困難などが生じました。停電時には、保育園の運営や子どもたちの安全にも注意が必要です。また、防災意識の高い対策と準備が重要です。

停電が発生することで、できなくなること

上記、過去の事例で紹介したように、災害による停電が発生することで、できなくなることがあります。
保育園の運営では、照明やエアコンが使えなくなり、室内が暗くなったり、温度が上昇したりする可能性があります。また、電子機器や通信手段が使用できなくなるため、連絡や情報伝達が困難になるかもしれません。さらに、給食の調理や冷蔵庫の動作も停止してしまうため、食品管理にも注意が必要です。

停電に備えてできる防災対策とは?

最後に、具体的な停電対策について見ていきましょう。

以下にいくつかの対策をご紹介します。

足元灯を設置

停電時には、室内が暗くなるため、保育園内に足元灯を設置しましょう。非常灯や懐中電灯を活用することで、移動や避難時に安全を確保することができます。

ラジオを手の届く範囲に常備

停電によって情報通信手段が制限されると、最新の情報を入手することが難しくなります。

そこで、ラジオを常備しておくことで、災害情報をキャッチすることができます。定期的に電池の充電や交換を行い、常に使用できる状態にしておきましょう。

暖(涼)をとる手段を事前準備

停電が発生した場合、エアコンや暖房器具が使用できなくなります。季節に応じて、保温用の毛布や暖房対策、暑さ対策となる扇風機やハンドファンなどを準備しておきましょう。子どもたちの快適さや体調管理に配慮した対策が求められます。

断水に備える

停電だけでなく、災害時には断水する可能性も考慮しましょう。水の貯蔵や備蓄、非常用のトイレの準備など、断水時にも子供たちの生活を支える対策を行っておきましょう。

まとめ

保育職員の皆さんが災害時の停電に備えるためには、災害の種類や停電によってできなくなることを理解し、適切な対策を取ることが重要です。足元灯の設置やラジオの常備、快適な環境づくり、断水対策などを行うことで、保育活動や子供たちの安全を確保することができます。災害時における停電に備える準備を整え、安心して保育活動を行いましょう。

この記事を書いた人

学生時代はキッズフォトスタジオにてアルバイト。
そして、だいすきな子どもたちの笑顔を守りたい!という思いで、園の防災を支えるニシハタシステムへ入社しました。
数多くの園長先生とお話しする中でお伺いした園業界ならではの課題や悩みを、少しずつ解決していけるよう発信していきます

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